中部大学

社会人のための実践的な学び MOT型MBA 中部大学ビジネススクール・MBA 経営情報学研究科 経営学専攻 修士課程

自治体の企画部長

中部大学MBAへの入学を考え始めたきっかけや動機は、どんなことでしたか?

「都市の経営コンサルタント」という立場で、地方自治体の将来の課題に向き合いたい。ものづくりの愛知だからこそMOT型MBAに答えがあった

もともと技師採用で瀬戸市役所に入った私は、1900年代の愛知万博にも携わり主に設計などの業務を行っていましたが、6年前に、市役所の財政と企画立案を担当する課長へ移動となったことをきっかけに、都市の経営の難しさに直面しました。
地方都市の人口減少と少子高齢化の進行は、地方の経済力を低下させる悪環境を招き、今ある公共サービスが維持できなくなるのではという将来の不安を抱えています。瀬戸市も同様に様々な課題があり、こうした悪循環に対して「都市の経営コンサルタント」という立場で、率先して課題に向き合う姿勢が必要だと感じていました。
そのためには今までの自分の経験や知識だけでは限界があり、今ある地域の企業や文化を活かしながら、継続的に地域を支えるような企画立案のスキルが必要であると考えました。
どこかで必要なスキルを学べないかとインターネットでの検索や資料請求をする中で、中部大学のMBAと出会いました。
中部圏内には、様々な大学でMBAが開校されていますが、「MOT型のMBA」を開校しているのは中部大学だけでした。瀬戸市には瀬戸焼という陶磁器の技術や文化があることを背景にすると、都市の経営には、ものづくりと経営の両面からアプローチできる知見を高めることができるMOT型のMBAには、とても魅力を感じました。また、夕方からの授業で社会人が大学へ通うための様々な配慮があり、仕事と学業の両立ができる環境も決め手となりました。

卒業後、仕事面でどのようなポジティブな変化がありましたか?

地域の技術を活かしながら「コーディネーター役」として基盤産業を支えることで、地方都市の持続的な経済発展を促すことができる

持続的な地域経済の活動を促すためには、あえて行政が行ってきた過去の処方箋を否定し、地域のもつ技術力をベースにした戦略的なマネジメント能力が不可欠ではないかと思います。
それは、技術力だけでなく、ビジネスモデルを構築し、実践する力を発揮できるようにする夢の実現でもあります。地域の技術力を活かし、技術力だけでなく経営の戦略、事業発展の戦略、技術を活用するための知的財産の戦略(異業種とのコラボレーション戦略)等を統合した、都市経営の現場におけるビジネスモデルを構築し実践する力が必要です。地域の技術力を活かしながらも、新しい息吹を吹き込むような「コーディネーター役」として、魅力的な企画ができないかと考えるようになりました。
企画面では、瀬戸焼と電気、美濃和紙と瀬戸焼を組み合わせたランプや灯篭といった商品開発による新たなブランドづくりを手がけたりもしました。
また、焼きものに柄をつける「転写技術」を応用したセラミック板に電気回路を焼き付ける技術が、家電製品や携帯電話、車などを動かすために欠かせない技術として用いられたりと、これまで培ってきた焼きものの技術が、副次的に新たな産業へと連鎖していく革新を1つでも多く生み出すことで、地域の発展につながっていければと思います。
経営面では、地元の金融機関でもある瀬戸信用金庫さんの御協力も頂き、「リレーションシップバンキング」という仕組みも作り上げることができました。地元の企業を一社づつまわりお話を聞いてみると、小さな企業の場合、目先の売上や技術力の発展に意識が向きやすく、財務がおろそかになりやすいこともわかりました。財務や販売の相談にも応じながら、地元企業の発展もサポートしています。
現在は、地方創生に関する政策事業の企画立案をしています。自ら手を挙げ、コンサルタントに頼らず企画書を書き上げることができたのも中部大学MBAの大きな成果がではないかと思います。この企画に対しては、国からの評価も頂くことができ、更なる調整を重ねながら瀬戸市の発展につなげていきたいと思います。

中部大学MBA卒業後、人生観や考え方の変化など、どのような自己成長がありましたか?

机上の「空論」ではなく、実際に成果をだすための「実論」で計画を立てるようになった

長い歴史をもつ組織にありがちな変化を嫌う抵抗に対して、日々の業務の中での不確実で複雑なプロセスにおいてマイナスの影響を限りなくゼロに近づけるためには、客観的な分析と行動が伴った提案を行う必要があります。そうした思想を実践するには、関わる人材がマネージメント力を継続して発揮していくことが必要と考えるようになり、机上の「空論」ではなく実行することでの成果を想像しながら「実論」としての計画を立てるようになりました。
中部大学MBAに通った2年間、職場にも無理を言って定時で仕事をあがり、家族にも金銭的にも時間的にも負担をかけ、周囲の協力がなければ大学に通うことはできませんでした。大学に通うのをきっかけに、周囲への感謝の気持ちは強くなりました。

中部大学MBAで学ぶ魅力は何でしょうか?

MOT型理論による実践的な思考により、地域の「ものづくり」を次世代へ受け継ぐためのカリキュラムが豊富にある

地方における経済力や雇用を支える源は、「ものづくり」を中心とした中小企業の持続的な活動が根幹だと思います。特に愛知県はもとより瀬戸市は「ものづくり」で発展した地域文化があります。
中部大学MBAは、そうしたものづくりの現場を大切にする活動を次世代へ受け渡していくためのカリキュラムが豊富にあり、MOT型の理論に裏付けされた実践的な思考を身につけることができる環境も整っていることが魅力だと思います。
また、私のような公の仕事をしていると、民間の現場を知る機会が少なく、意見や見解に偏りが出てしまうこともありますが、一緒に学んだ仲間からも本音で話を聞くこともでき、様々な意見をもらうことで、実際の仕事に活かすことができました。公の仕事をしている者こそ、学ぶべき学問であると思いました。

仲間との絆やネットワークはどのように役立ちましたか?

年齢や業種の枠をこえた仲間との出会いは貴重な宝ものとなりました

社会人でもあり、ともに学ぶ学友でもあり、其々に仕事の課題を抱きながらも真剣に学ぶ仲間との出会いは貴重な宝物となりました。
時には、同期の中に音頭を取ってくれる方があり、講義の後は仲間と食事や酒を酌み交わしながら、会社経営のことや社会のこと、人生の悩みやビジョンなどを本音で語り合いました。若い人は20代で自分の娘くらいの方から50代まで業種も立場も異なりましたが、いつも本音で語り合える素晴らしい仲間でした。
民間企業で働く状況や感覚、経営者の苦労や熱い思いにも触れることができ、地元企業をまわってヒアリングやアドバイスを行う際の心の準備ができました。
私は仕事の都合で卒業式には出れませんでしたが、直後に仲間からLINEで写真を送ってもらいました。そこには「ここからがスタートだね」とメッセージが添えてありました。嬉しさと同時に実感できて、“ここからが始まりだ!”と力強く思いました。卒業後も同窓会の集まりがあり、今でもよい交流を続けています。

在校生の皆さんへアドバイスがあればお願いします。

時間は自らが作るものである。新しい価値観をもつ自分との出会いがある

仕事と大学を両立する2年間は、新しいことの発見が連続する面白さと同時に、限られた時間の中で仕事と勉強という違った素材を同時に考える機会でもあります。それを実行するには大変だと思いますが「苦労は買ってでもせよ」という格言を思い出して、目の前にある今を全力で取り組むことが、これからの成長につながると思います。
特に時間のやりくりは大変だと思います。しかし、2年間やりきることで今では「時間は作るものである」と思えるようになりました。時間がない余裕がないというのは言い訳で、楽にしたいから時間がないと思うのかもしれないと考えるようになり、短時間で集中することも身につきましたし、無駄な時間の使い方をしないようになりました。
私はレポートや修士論文よりも、日々の授業についていくことが本当に大変でした。知らないことが多く、土日で予習や復習をしていないとついていけないほどでしたが、その時に必死で学んだことが今の自分を支えています。
是非、学びをライフワークとして楽しんでやりきってください。

入学を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

ものづくりが盛んな地域だからこそMOT型MBAの総合的な学びが活かされる

真のイノベーションとは、既に用意されている答えを探すのではなく、答えが用意されていない事への挑戦であり、そのために様々な疑問を抱き、その解決策を探求することにあると考えます。
中部大学MBAには、そうした知見を拡げ、思考を身につける環境が整っていると思います。
何か志す道があるのであれば、是非行ってみてほしいと思います。大変だけど決して損することはありません。
卒業後、他大学のMBAを卒業した方とも交流する機会がありますが、学生の時の思い出や学んだ内容、仲間との絆の話をしていると、中部大学MBAでの経験を羨ましがられることが多くあります。他大学では得ることのできない先生の手厚い指導や仲間との本音の関わり、卒業してからの交流なども中部大学MBAでしか味わうことのできない良さがあるようです。
また、ものづくりが盛んな中部ならではのMOT型MBAは、技術力を中心に様々なマネジメント力を学ぶことができ、学問として学ぶだけではなく具体的に実行可能なスキルが多く含まれます。私のような公の仕事をする者ほど、総合的なものの見方が必要であると思いますので、志を形に変えられる場に飛び込んで、挑戦してみてください。